
私は普段からナイロンガット(ak pro cx 16)を使っています。
ナイロンガットの特徴は総じて反発がよく、打感が柔らかく、なんといってもテンションの維持が良いところではないかと思います。
しかし、完ぺきではありません。ポリに比べてスピンがかかりにくいですし、ガットが寄れて戻らなくなることがしばしば起こります。
また、耐久性の問題でガットが交差する部分にノッチ(縦ガットにできる溝)ができ、ノッチが深くなるにつれて寄れが起こりやすくなります。寄れが起きるとスピン性能が落ち、すっぽ抜けが増えてバックアウトが増えます。
私はこのガットの寄れが嫌なので、これまでストリンググライドという円滑剤を使用していました。これはガットに塗りこんでガットが重なる部分の滑りを良くし、いわゆるスナップバック現象を起こしやすくするオイルのようなものです。
このストリンググライドを毎回塗ってプレーしていました。
効果はあると感じています。ガットが滑りやすくなることによってスピンがかかりやすくなり、その結果ボールのコントロールをしやすくなったり、しっかり振り抜けるといった効果です。
一方で、ガットが滑りやすくなってスピンのかかりが良くなることによって摩擦が増えノッチやほつれ(束になっている細い繊維が切れる)が発生しやすくなり、ガットの消耗が激しくなったと感じています。
ガットの消耗は張り替え周期に直結しますから、一般プレーヤーにとっては死活問題です。
そこで新たにエラストクロスを装着してみることにしました!
エラストクロスとは!?
エラストクロスとは、あのフェデラーが使っていることで有名なアイテムです。
ガットが交差すところに挟む小さなチップのようなもので、ノッチを防止しつつガットの滑りを良くしてくれるというものです。
ちなみにフェデラーはノッチの防止というよりスピン量の調整のために使っている(らしい!?)です。さすが一般プレーヤーとは次元が違いますw
さっそくネットでエラストクロスを購入し、普段消耗が多い部分に装着してみました。ネット情報で付けすぎると面圧が上がって固くなってしまうというのがありましたので、ほどほどにしてみました。
※画像をクリックすると拡大できます。
試しに手でガットをずらしてみるとスルっと戻りました。
新しいナイロンガットは比較的戻りやすいのですが、ナイロンはどうしてもガサガサ感があります。しかし、エラストクロスの部分はポリのような感触でスルっとなめらかに動きました。
これは打つのが楽しみです♪
現在のノッチ状況
こちらが現在のノッチ状況です。いつも最も消耗している部分を撮影しました。
ガットを張り替えて1週間はエラストクロスを付けずにプレーしていたので若干のノッチが見られます。
※画像をクリックすると拡大できます。
しばらくストリンググライドと併用していきます。これが2か月程度経ったときにどうなっているかまたご報告したいと思います。