ガットの張り方|なぜ”ATW”アラウンドザワールドをオススメしているのか?

ガットの張り方には大きく分けて二種類あります。単張り二本張りです。

二本張りは2本分かれたガットを張る方法でハイブリッドガットの場合に用います。

単張りは1本のガットですべて張る方法で、さらにボトムアップ、ゴーセン張り、ATWといった張り方に分けられます。

最近ではハイブリッドを使用しているプレーヤーも増えてきましたが、まだまだ少数派。つまり、多くの方が単張りをしていることになります。

私は単張りの中で特にATW(アラウンド ザ ワールド)を推しているのですが、今回はその理由についてご説明したいと思います。

ATWの特徴

その前にATWの特徴についてご説明しておいた方がよいでしょう。

日本で一般的な張り方はボトムアップ(横糸をグリップ側からトップ側に編んでいく張り方でこの点はゴーセン張りも同様)と言われているのですが、ATWは逆に横糸をトップ側からグリップ側に編んでいく張り方で、海外で一般的とされているそうです。

何が違うのかというと、ガット張りは後半になるほど固く仕上がっていく(ロスが減る?)という傾向があります。

つまり、ATWは横糸をトップ側からグリップ側へ編んでいきますから、ラケットフェイスのど真ん中よりややトップ側が柔らかくなる(スイートスポットがくる)仕上がりになるというわけです。

また、ラケットの変形を抑える効果もあるようです。

世界標準の”ATW”

ネット情報なのですが、最近のトッププロの傾向として、ラケットのど真ん中よりやや上側でボールを捉える選手が増えてきているそうです。

例えば、HEADの新しいラケットは水滴を逆さにしたような形状をしていてど真ん中よりややトップ側が一番広くなる形状をしています。

 

ティアドロップ型というのだそうです。今後このような形状のラケットが増えてくるかもしれませんね。

理由 自分のラケットをATWで張ったら絶好調だったから!

私がATWをオススメしている理由は、シンプルに自分のラケットをATWで張ったら絶好調だったから。ただそれだけですw

私がストリングマシンを買ってまず自分のラケットをゴーセン張りで張ってみました。なぜならゴーセンのガットを使用していたからです。(ゴーセン張りも横糸はグリップ側からトップ側へ編む)

さっそく試し打ちしてみて最初に感じたことは「硬いなー」ということでした。張りたては確かに硬く感じるものですが、それにしてもかなり固く感じました。

しかし、たまにいい感触でよく飛ぶ瞬間があって、それがややグリップ側でヒットしてしまったときだったわけです。

張り方でスイートスポットが変わるということをこのとき実感しました。いずれにしろ、すぐに私には合わないと感じました。

幸か不幸か、慣れないガット張りでガットを傷つけてしっまたようで、ゴーセン張りで張ったガットは1週間経たないうちに切れてしまいました(T_T)

もったいないことしたと反省しましたが、これも授業料じゃ!と前向きに考えてガットを調達し、次はATWで張ることにしました。

日本ではメジャーではないので半信半疑だったのですが、私はいつもラケットフェイスのど真ん中からやや上にかけてガットが痛んでいたので、スイートスポットがトップ側にくるというATWにチャレンジしすることにしたのです。

”ATW”で絶好調!

打ってみてすぐに違いを感じました。

「おっ?」「おっ!」「おーーー!!!!」という感じでこれまでに感じたことがないくらいフィーリングが良かったのです。

おそらく、私がボールをヒットする場所とATWのスイートスポットがドンピシャだったのではないかと思っています。

もう自分のラケットをボトムアップであることは一生無いと思いますw

というわけで、自分がATWで絶好調だったから他人にも一方的にオススメしているというわけです。

悲報!ATWには欠点もある!?

ここまでATWを絶賛してきたのですが、実はATWにはなんともならない欠点があります。

それは、ラケットの作りによって(クロス)横ガットの張り方が真逆になってしまうということです。

詳しくはこちらをご覧ください。

まとめ

ネットで調べてみてもガットの張り方とその効果については諸説あって、いったい何が良いのか分からなくなってしまうかもしれません。

しかし考えてみてください。張り方を変えたからといって格段に実力がアップするわけではありません。ひょっとしたらこだわる必要もないことなのかもしれません。

私の場合、フィーリングが良くなって気持ちよく打つことができるようになったという理由だけですw

しかし、テニスプレーヤーにとって気持ちよく打つことはテニスの大きな楽しみでもあります。

今すぐあなたのラケットをチェックしてみてください。そして、もしど真ん中からやや上のガットが痛んでいたらATWを試してみてください。

きっと気に入るはずです(^^)