
テニスをしている方の多くはスクールに通ったりサークルに加入するなどしてテニスをしていると思いますが、ゲームをするとなると人数や時間の都合上ダブルスをすることが多いのではないでしょうか。
同じくらいの腕前の人だけでダブルスをするならかまいませんが、いろいろなレベルの人が集まるサークルなどではそういうわけにはいきません。ペアの中で必ず上手い下手の格差が生じます。
とくに初心者にとっては自分より上手いパートナーと組むことがほとんどになると思います。
ひょっとしたらあなたも自分より上手い人とペアを組むと、ミスしたらいけないなどと余計なことを考えて萎縮してしまい実力を出せずに結局気まずい思いをするといった経験をしたことがあるのではないでしょうか?。
これは初心者あるあるで、私もかつてそうでしたw
しかし、テニスが上達してくると次第に初心者とか自分より下手なパートナーと組む機会が増えてきます。
その過程で感じたことなんですが、実は、初心者が気にしていることと上手いパートナーが初心者に求めていることが全然違うということです。
ペアにレベル格差があるとどうしても上手いパートナーが主体となるゲーム展開になります。これは仕方がないことでしょう。
そんな状況のなかで初心者がどのように立ち回ればよいか、どんな点に気を付けてプレーすればよいかについて私なりの4つの提案をしたいと思います。
あくまで個人的な意見です。いろいろなプレーヤーの考え方があると思います。
あなたのテニスライフに参考となれば幸いです。
テニス初心者よ!とりあえず相手の前衛を警戒しよう!
ダブルスの基本では後衛がディフェンスとチャンスメイクをし、前衛が決めるという役割分担になっています。
実際のゲームでもポイントが入るパターンというのは前衛のポーチやスマッシュ、ハイボレーが多いはずです。後衛のストロークによるポイントは総得点数のうちほんの少数だと思います。
にもかかわらず初心者に多いのが身も心も後衛ばかり注目しているというパターンです。特にリターンゲームで前衛をしている初心者によく見られます。
サーブは前衛に全く関係ありません。前衛にサーブが飛んで来たらそれはサーブミスです。そんなことは誰でも知っていますよね。
ところが、サーバーに対して全集中している初心者前衛の方が大変多いです。その結果、リターンが相手前衛に捕まるとたとえミスショットであっても全く反応できないといった場面がよくあります。
ダブルスにおいてまず脅威となるのは相手前衛です。相手後衛を気にするのは二の次にして相手前衛の動きに集中しましょう。
「二の次と言ったって後衛からボールが飛んでくることもあるじゃないか!」と思うかもしれません。もちろん後衛からボールが飛んできたら打ち返してくださいw
相手後衛からのボールと相手前衛からのボールのどちらが打ち返しやすいかというと確実に相手後衛からのボールです。なぜなら距離(時間)が長いからです。初心者でも対応できる可能性が十分にあります。
しかし相手前衛から飛んでくるボールには全く時間的余裕はありません。パートナーが打ってから1秒も経たないうちに飛んでくるボールに反応しなければならないため、よそ見しているヒマはないのです。
前述のとおりダブルスでのポイント源は前衛です。相手前衛に捕まってあっさりポイントを奪われているとあっという間に負けます。
前衛に打たれるボールは鋭いことが多いです。だからこそ少しでも早く反応できるように身も心も前衛に対して準備をしておくことが必要です。
どんなプレーヤーも打つ瞬間にしっかり構えられているのは心理的プレッシャーになるものです。できることが少ない初心者はまず相手前衛に注意を向けて1球でも返球するようにがんばりましょう。
テニス初心者よ!君のサーブではポイントは取れない。サーブを打ったらすぐ守備に切り替えよう!
サーブはテニスのなかで難しいプレーの一つで、テニスが上達しても調子を崩して悩んだりすることが多々あります。ですから、初心者が入れるだけで精一杯であったとしてもそれはやむを得ないことです。
しかし、サーブを入れるだけで満足していてはゲームになりません。
サーブをまず入れなければならないのは間違いありません。入れにいった初心者のサーブは威力がなく、山なりの短いボールになります。
これは相手にとってチャンスボールでしかありません。
リターナーが上手いプレーヤーだとストレートロブ、ドロップショット、強打などいろいろな手段でリターンから攻撃されることになります。
初心者はこれらの対してすぐに対応しなければならないのにもかかわらず、サーブが入ったことに安心して集中力が完全OFFになり、大したことないドロップショットにまったく追いつけないなどサーブ後のプレーが極めて散漫になるケースがとても多いです。
テニスでは本来サーブを打つ側が有利なのですが、初心者のサービスゲームは圧倒的不利な状況からスタートすると認識した方がよいでしょう。
初心者はサーブを打ったらボールの行方を追うのではなく、次の攻撃に備えてすぐ守備の意識に切り替えましょう。できればリターナーの動き(ボールへの入り方、テイクバックの大きさなど)を観察すして次のプレーの予測をするとより良いです。
サーブが弱くて攻撃されるのは仕方がありません。しかし、守備への切り替えを素早くすることで次のプレーの質が確実に上がります。これはテニスの技術の問題ではないためすぐに実践できるはずです。
ぜひ試してみてください。
テニス初心者よ!ストロークで打ち勝つなんてまだ早い。ストレートロブを多用せよ!
これは女性初心者によくみられるのですが、ミックスダブルスで相手後衛が男性であるにも関わらずなぜかストローク勝負を挑んで失点するパターンです。
初心者が上手な相手にストロークで崩したり打ち勝つことは極めて難しいです。また、鋭いストロークを打てないと相手前衛の餌食になります。初心者がダブルスでクロスラリーの勝負を試みるのは得策ではありません。
ではどうすればよいのかというと、即ストレートロブを打ちましょう。相手をスペースへ走らせて上体のバランスを崩すわけです。
テニスをやったことがある人は経験として知っていると思いますが、走りながら打つなど体のバランスが崩れるとすぐミスにつながったり甘い返球になります。これを狙います。
相手が上手くなるにつれて通用しなくなる可能性がありますが、まともにストロークを打ち合うよりは確実にチャンスが生まれます。ストレートロブを多用してとにかく相手を動かしていき、パートナーへチャンスボールを導きましょう。
ダブルスはチームプレーです。ストロークを打ちたい気持ちは分かりますが少しでもポイントがとれる確率が高いプレーを選択することが重要です。
テニス初心者よ!どのみちミスは多い。どんどんボールに絡もう!
テニス初心者に多いのが、ミスしてはいけないという思いからパートナーに遠慮して消極的なプレーになるというケースです。
個人的にはこれが一番やってはいけないことだと思います。
ダブルスはペアにどんなに力量の差があったとしても2人で攻めて2人で守られなければ成立しません。初心者が消極的になればなるほどパートナーの負担は増えることになります。
パートナーが必死に駆けずり回ったとしても、相手もバカではありませんから当然にポイントを取りやすい初心者へボールを集めます。その結果、パートナーの頑張りは報われず失点を重ねることになります。
パートナーが一生懸命走り回ったとしても突っ立っているだけの初心者がミスって失点ばかりしたらどう思うでしょうか?さすがに不満が溜まるというものでしょう。
初心者はミスが多くて当然です。良い条件下であってもミスをする確率が高いわけです。それならどんどんボールに絡んでいきいましょう。フレーム当たったってかまいません。ボールに飛びついていくくらいでちょうど良いです。
必死にボールを追いかけるプレーヤーに対して悪い感情を抱く人はまずいないはずです。ミスは誰にでも起こります。パートナーに気を遣う以前に必死にプレーすることが大事です。
パートナーのなかには初心者にできるだけプレーしてほしくないという人もいるかもしれません。ご注意くださいm(_ _)m
絶対にやってはいけないガン無視(ドスルー)
初心者の中には、少しでも返球するのが難しいと判断したボールをパートナー任せにしてガン無視(ドスルー)する人もいます。
これは絶対にやめるべきだと思います。
前述のとおりダブルスとは2人で攻め2人で守らなければなりません。突っ立っているだけのプレーヤーは相手からすればお地蔵様のようにありがたく見えるのですが、パートナーからすれば厄介な蝋人形でしかありません。
ガン無視することは、「お前がとれ。」と言っているのに等しいのです。これではパートナーもいい気分はしないでしょう。
繰り返しになりますが、どんどんボールに絡んでいきましょう。少々難しくてもおもいっきりラケットを出していけばいいのです。
もし本当に対応できない場合は「お願します!」とか「取って!」とパートナーに声をかけてすぐにポジションをチェンジするなど次のプレーに切り替えましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ひょっとしたらあなたにも思い当たることがあったかもしれません。
テニス初心者がダブルスで注意すべきポイントは次の4つです。
- 相手前衛に注意しよう!
- サーブを打ったらまず守備!
- ストレートロブを使おう!
- ボールに絡もう!
この4つを意識して臨めばたとえミスが多かったとしても「いいプレーしてる!」と感じてもらえるはずです。そして、プレーに積極的に参加することで上達も早くなります。
ダブルスの醍醐味はワンマンプレーで勝つことではありません。
パートナーが作ったチャンスをあなたがハイボレーで決める、あなたが必死にキャッチしたボールから反撃するなどパートナーと協力してディフェンスしポイントを奪うことです。
このことを忘れないでください(^^)
あくまで個人的な意見です。いろいろなプレーヤーの考え方があると思います。
あなたのテニスライフに参考となれば幸いです。