
まず断っておきますが、この記事はスプリットステップのやり方を解説しているわけではありません。
ここから本題です。
私のテニス歴は、この記事を書いている時点でちょうど3年半くらいになります。
スクールに通ったことはないのですが、比較的上達が早い方であると感じており、実際、一緒にプレーしている人から「うまくなったね!」と言われることがよくあります。
私の上達方法は、まずYouTubeで動画を見たりネット記事を読んだりして情報収集をした後、壁打ちで試して実践するというやり方です。
最近のYouTubeではテニスユーチューバーの方も増えてきて、それらの動画を見るのが日々の楽しみの一つなのですが、それとは別にトッププロの試合動画も見たりしています。
私の持論なのですが、「トッププロは極限まで無駄を省いた超効率的な体を使い方をしているため、その動きを真似れば一般プレーヤーも当然うまくなる。」と考えています。
トッププロがしていることをやり、していなことはしないというシンプルな考えです。
もちろん、ジョコビッチ選手ようにハードコートでスライディングしながら打つといった、強靭なフィジカルとか柔軟性がないとできないこともあるのですべてを真似ることはできません。
しかし、トッププロの極限まで無駄を省いた超効率的な動きの中で常にやっていて、一般プレーヤーでもすぐにできることもあります。
その一つがスプリットステップです。
スプリットステップをする意味
もうこれはインターネットで検索すればたくさん情報が出てくるので詳しいことは省きますが、一言でいえば「反応を早くする」ということでしょう。
反応が早くなれば早くボールに追いつき、余裕をもってスイングすることができます。余裕をもってスイングすればミスヒットが減ります。
良いことしかありません。だからスプリットステップをしないプロはいません。
スプリットステップの意味を体感する方法
スプリットステップの意味を知識として分かってはいるけど、体感できないという方にぜひ試していただきたい簡単なスプリットステップ体感法があります。
まず足を肩幅に開いて直立し膝を少し曲げて、そこからスッと立ち上がってください。小さなスクワットのような感じです。
軽く膝を曲げただけなのに意外と太ももに負担がかかると感じませんか?感じなければ10回くらいやってみてください。次第にきつくなってくるはずです。
では次に、同じく足を肩幅に開いて直立し、今度はちょっとだけジャンプしてみてください。体が浮くくらいほんのちょっとで構いません。
着地のとき衝撃を吸収するために膝が少し曲がると思います。その流れでスッと立ち上がってください。
どうですか?ジャンプしないときと比べて体が軽く感じませんでしたか?よく分からない方は10回繰り返して比較してください。
ラジオ体操のピョンピョン跳んで開脚する運動だけでも16回跳んでます。単純に16回小さいスクワットをするのとどちらが疲れるか試してみるのもよいかもしれません。
力を借りて楽をすればよい!
小さいスクワットを10回するより、小さい着地から立ち上がる運動の方が圧倒的に足が楽であることを感じられましたか?
なぜこのような違いが現れるかというと、小さい着地をすることで地面から力を借りることができるからです。
テニスボールを壁にぶつけると跳ね返ってくるように、人間の体もまた地面を踏みしめることで地面から跳ね返っています。
この地面からの反発力を借りて一歩目の反応を早く大きくすることができるようになるというわけです。
厳しい練習をするでもなく楽に早く動き、余裕をもってボールを打つことが可能になるスプリットステップをしない理由はどこにあるというのでしょうか。
スプリットステップはジャンプしなくてもよい!
前述のスプリットステップ体感法では、より体感しやすくするために小さくジャンプすることをお勧めしました。
しかし、実際のスプリットステップはジャンプではなくあくまでステップですからジャンプする必要はなく、地面を踏み込んで反発力を得られればそれで目標達成です。
踏み込む程度は人によって異なると思いますので、日々の練習の中でいろいろ試して探してみてください。
イメージとしては、直立して肩幅に足を開いた状態から、一瞬で肩幅の2倍の幅に足を開くようにしてみるという感じです。
肩幅に開いた足を、足の力だけでズリズリっと開くことは筋力的に困難ですから、ふわっと少し体を浮かせてパッと開き、体重を支えるために踏ん張ってスッと立ち上がるイメージです。
体がスッと立ち上がるときにボールに向かって動き出すわけです。
スプリットステップをすると相手をよく観察できるようになる!?
私は、スプリットステップをすることで得られるメリットは早く反応するだけではないと思っています。
スプリットステップはタイミングが非常に重要です。
一般的にラケットに当たる瞬間もしくはやや前のタイミングで着地するとされていますが、相手をよく見ていないとタイミングを合わせることは不可能です。
スプリットステップをしようとすると自然と相手の動きをよく見る癖がつきます。よく相手を見ようとすると集中力が増してきます。
さらに発展すると、相手の動き(目線、体の開き、構え、テイクバックの大きさ、面の向きなど)を観察することができるようになり、さらに反応が早くなると私は実感しています。
まとめ
私は趣味の範囲内で一般プレーヤーとテニスをすることが多いのすが、まぁなんとスプリットステップしないプレーヤーが多いことか!と常々思っています。
残念なことにしない人の方が多いくらいで、ステップしてたら届いたのにな~というプレーを幾度となく見てきました。
私もテニスをはじめたころは、スプリットステップの存在すら知らず、テレビでプロの試合を見ていてなんでピョンピョンしてるんだろう?程度しか思っていませんでした。
しかし、ある時スプリットステップについて調べてみてその意味を理解し、メリットしかないと思いすぐに取り入れました。現在では意識しなくても自然にできています。
私は年齢の割に動ける方ですが決して俊足ではありません。しかし、普通の人ならあきらめるボールを拾い、「なんでそれとどくの!?」と驚かれるプレーをよくしています。
もしあなたがこれまでスプリットステップを知らなかった、意識していなかったなら、まずネットで調べてみてください。そして明日から実践してみてください。
おそらくそれだけでプレーの質が1.2倍向上すると思いますw