アラウンドザワールド(以下「ATW」)は、クロス(横ガット)をトップ側からグリップ側に向かって編んでいくのが特徴で、その効果としてスイートスポットがラケットの中心からやや上(トップ側)になると言われています。
私の場合、ガットを張り始めて自分のラケットをATWで張ったとき、これがドハマりしてそれ以降ATWをお勧めしております。
しかし、ATWには欠点があります。
それは、ラケットによってはクロス(横ガット)をグリップ側からトップ側にしか張れない!ということです。
どのようなラケットかというと、次の2点がいずれも該当するものです。(2パターンあります)
- ネック部分のグロメットに4組の穴がある
- メイン(縦ガット)が16本のもの
または
- ネック部分のグロメットに3組の穴がある
- メイン(縦ガット)が18本のもの
実際のところ2つの条件が重なったとしても問題なく張れます。
しかし張る方向が真逆になってしまいATWの特徴を活かすことができなくなる可能性がありますのでご注意ください。
ネック部分のグロメットの穴の違い
ラケットのネック部分のグロメットにはガットを通す2つの穴が空いた部分が3~4組あります。この穴の組数とクロス(縦ガット)の本数も組み合わせによって真逆の張り方になってしまうことがあるというわけです。
<3組のラケット>
<4組のラケット>
このHPを見てATWに興味を持ってくださったとしても、お持ちのラケットによってはその特徴を最大限に生かせない場合がありますのであらかじめご了承ください。